最近引っ越した
結果から先に書くと、アレみたいになりました。
漁港とかにいるじゃないですか、釣り装備を突き詰めたおじいさんのヤバいチャリ。
あれになりました。想定外のところで加齢を思い知り、どうあがいても自分もいつか町や釣り場で見かける爺さんになるんだと悟りました。
最近引っ越しをしました。生活環境が大きく変わり、釣りに行くことが少なくなったのですが、やっと環境に適応できてきたので本エントリーを。
今回は釣り特化の自転車について書いていこうかと思います。
ロードバイクにハマる
コロナウィルス感染拡大に伴うリモートワークの波は僕を例外なく飲みました。
最初は大喜びでしたが、しだいにオフィスの存在がありがたく思えてきました。
不摂生な生活リズムと食事。
自堕落な行動パターン。
いつしか僕の体重は10kg増えていました。
そんな悪循環の中僕はひらめきます。
そうだ、チャリ乗ろう。
5km離れたところに荒川がある。そこにはサイクリングロードがある。20代半ばになって足腰の強さの重要性が分かってきた。階段で息が切れるのは非常に情けない。自己研鑽の一助として自転車は大いに役立つのでは。と。
これは非常に良いアイデアでした。その後クロスバイクを購入してから、2週間でカーボンロードバイクとかいう高価な買い物をしてしまうのは大誤算でしたが。順調に自転車沼に、いまのところ腰までつかっています。
そんな楽しい自転車ライフですが、4月になり転機が訪れます。
荒川を激しく吹き抜ける北風が和らいできました。そうなると暖かくなり気軽に出かけられるようになりました。すなわち釣りに行きたくなった、ということです。
手持ちの高価なロードバイクで釣りに行くことを考えました。
カーボン製ということで雑に使うには気が引けます。
考えたらすぐに結論が出ました。
もう一台買おう。
結論が出てから1時間後には、メルカリで中古のジャイアントのロードバイクを買っていました。お値段24,500円。
なぜクロスバイクではなくロードなのか。これはカスタムの幅です。語るに長いのですが、「中古でコスパ良く、カスタムしたい」となると間違いなくロードに軍配が上がります。
翌々日にはカーシェアでハリアーを借り意気揚々と往復80kmの道のりをこなし、無事に新しい子が我が家にやってきました。
結構綺麗です。前オーナー曰くたまーに乗っては物置にしばらく置くことを繰り返していたそうです。パーツの消耗から見るに嘘ではいと思いました。
モデルはOCR3。2007年のモデルです。ロングライドに適したエンデュランスロードのエントリーモデルに相当し、後継モデルがDefy3になっています。
骨董品のように感じますが、僕はまったく気にしていません。
世界一の生産数を誇るジャイアントのアルミ合金成型技術ALUXXは、その耐久性と破格と言えるコストパフォーマンスでかつて多くの自転車メーカーを屠ってきた経緯があります(諸説あり)。
そしてホイールやチェーン、レバーなどの部品は自転車乗りからしたら自分で交換できる消耗パーツなので、フレームさえちゃんとしていればどうとでもなるのです。
今回はさすがに14年落ち。ゴムパーツ等に怪しい劣化があるのでそこは新品に換装します。
釣りに流用できるか考える
釣りに必要なメインギアは以下の3点になるでしょう。
- ロッド・リール
- タモ
- バッグ
これらのうち、運搬に厄介なのではロッドとタモ。
道具全てを背負いこんで自転車に乗るのは肩にかかる負担と不快感から避けたいところです。
可能なら何も身に着けず自転車に乗りたい。
加えて、ランガンをしたいと考えると、ロッドとタモは組んだ状態で移動できるほうが望ましいです。
そうなると、ロッドはハンドルに、タモとバッグはリアキャリアに装備するのが良いと判断しました。
そういえば有名な釣りプロの大野ゆうき氏はDAHONのミニベロ(小径車)に自身のブランドのロッドホルダーをハンドルに括り付けていますね。
パーツを注文
さて、手元に届いたので規格・寸法を計測し、注文します。
自転車用のリアキャリアは大きく分けると4種類あります。
- シートポストに取り付けるタイプ
- 泥除け用フェンダー取付穴に取り付けるタイプ(2点)
- キャリパー付近のダボ穴とフレームに取り付けるタイプ
- キャリパー付近のダボ穴と車輪の軸(クイックリリース)に取り付けるタイプ
どんな自転車にも対応できるのは1です。スタイリッシュです。ただし、シートポストがカーボン製であれば取り付けが厳しいのと、キャリアを支えている点が1点のみなので耐荷重が不安なのがネックです。
僕が買ったOCR3はどうか。
あら、ありますね。2で決定です。
こういったダボ穴は走りに特化すると不要ですので、グレードが高ければ高いほどなくなる傾向にあります。
リアキャリアを取り付ける前提でロードバイクを買われる方は、その車体のフレームがどういった加工がされているかよくチェックする必要があります。
それからハンドルに取り付けるロッドホルダーも。
多くの自転車釣行愛好家が使用されているミノウラのボトルホルダークランプとゴールデンミーンのロッドホルダーDXを組み合わせたものを採用します。
リアキャリアに取り付けるカゴも。これには悩みました。よく見るママチャリについているバスケットでもいいのですが、重さと見栄えの悪さに気が引けました。
ネットサーフィンをしているといいのがありました。
折り畳みコンテナという代物です。これだと軽いし、使わないときに折りたためるのでよさそうです。
また、いろんなものを取り付けるのですから、走りは当然劣化します。ただでさえ、重めのロードバイクなのですから、そこは少しはケアしてあげたいところです。
乗り物にこだわって乗られている方は良く分かると思いますが、換装したときに最も分かりやすく走りが変わるものは足です。自転車の場合はホイールとタイヤになります。
全くカスタムされている感じがしないこの車体についているホイールはなんだろう。
ググってみました。
ありがたいことにGIANTは過去の車両のデータをキチンと残していました。
FハブRハブに GIANT SPINFORCE ROAD WHEELSETの記載が(ハブは車輪の軸です)。
調べるとこのハブ、かなり重いです。嫌な予感がします。
結局OCR3に搭載されたホイールの重さはド級の約2200gでした。いままでこんなに重いホイールは見たことないです。
したがいましてはドレスアップも兼ねてコイツを注文。
重量は1900gと重めのホイールには変わりありませんが、車輪の300gの違いはかなり大きいです。
最後にタイヤもどれくらい履いているのかわからないので安定安心のContinental Ultrasport2の25c並行輸入品のピンクのものを。
ああそうだ、キックスタンドの存在も忘れちゃいけません。いろんなのがありますが、価格と強度で選びました。
どう組んだか
このカスタムで一番難儀したのはリアキャリアの取り付けでした。ダボ穴のクリアランスがひどい物で、リアキャリパーとリアキャリアがどうしても干渉してしまいます。
なんとなく予想していたことではありますが、少しがっかりしつつ、ホームセンターへ。丁度よい感じのステーとボルトとナットとワッシャーを見繕い、無事取り付け完了です。
結果的に出来上がったクリアランスはちょうどいい感じで非常に満足しました。
全体像になります。
なんかヤバい人のチャリ感がプンプンしますが、個人的には安定性と利便性に非常に満足しています。
メジャーはコモディティ、時として正しくありません。
かつてのイタリアの独裁者ムッソリーニとその妻が処刑された後、民衆の面前で逆さ吊りにされました。そのとき、自分のベルトでムッソリーニの妻のめくれたスカートを縛った勇気と美徳のある一人の青年に憧れるものです。
…
タモはこんな感じについています。
腰ベルトに刺すタモのパーツのクリアランスとカゴの外枠の幅が見事にマッチし、時速40km以上は出るダウンヒルでも落ちる心配はありません。
カゴの中には釣りバッグとツール用のベルトがすっぽり。
ハンドル周りはこんな感じ。
ロッドホルダーもいい感じ。高照度のライトは二つないと夜の荒川サイクリングロードはとてもじゃないけど走れません。
ざっとこんな感じです。
結論・どうしていくか
結構便利な自転車に仕上がりました。
その利便性から今ではスーパーへの買い物でもOCR3に乗っていきます。
最速のお買い物チャリの完成です。そうなると先述したカーボンロードバイクに乗る頻度が激減しました。なんだかな。
今後のカスタムとして考えているは
御覧の通りキャリアが微妙に尻下がりになっているので位置を修正するのと、
リアキャリアとカゴを着脱可能にするパーツを取り付けることです。
それと制動力に不満があるので105グレードあたりのブレーキキャリパーも追加で購入したいですね。
欲を言えば、フロントが3枚ギアと謎にクロスバイクのような仕様になっていますので、せめて2枚、できればフロンシングルにしたいと考えています。
今回はここまで。
コメント