ロードバイクタイヤがパンクした云々をネットで文句垂れる奴、大体整備不足。 みなさんこんにちは。 普段はフィッシング、主にシーバスの記事を書いているのですが、たまにはチャリ関係の記事を書こうかと。
なぜ替えたか
メインバイク、スペシャライズド ルーベのメンテナンスをしたある日、リアタイヤをとっくに使い切っていたことに気付きました。
白い糸がタイヤから露出しており、見るからにデンジャラスなものでした。
思い当たる節はあります。
暑い夏が終わり、やっと涼しい秋が来たので久々に意気揚々とライドした日のことです。
前を走るタクシーが急ブレーキをかけたので私もブレーキを強く握りました。
私のロードのキャリパーブレーキはグレードが低いですが、タイヤがスキッド状態になるには十分な性能でした。
とまあ、そんな感じで私のリアタイヤの寿命は終わってしまったって訳です。
実はなんとなくそろそろヤバいんじゃないかと思っていましたが、気づかないふりしていたはここだけの秘密です。
今回破れたタイヤはコンチネンタル グランプリ4シーズン。
控えめに言ってサイコーなタイヤです。
私みたいなレースには出ないけど荒サイ爆走したいし、街乗りもしたいという人間に完璧に応えてくれるタイヤだと思います。
値段以外は。
それでも、十分に値段に見合った性能であるとは思います。
むしろ得られる性能と安心感(グリップ力と転がりと耐久性)のバランスを考えると安いくらいに思います。
さて、リアタイヤが危機的な状況になった私ですが、早速アマゾンでロードバイクのタイヤを探してみることにしました。
検索条件は クリンチャー 25c
私は自転車に乗り始めた遥か昔からいままでずっとクリンチャーなのです。
ディスクブレーキがスタンダードになりつつある今でもリムブレーキを使っているくらいに保守的なので。
それでもなんとか新鮮なものを感じたい欲求があるので、使ったことのないものにしようと決めました。
ちなみにですが、今まで使ったことのあるタイヤを挙げると
コンチネンタル グランプリ5000
コンチネンタル グランプリ4シーズン
コンチネンタル ウルトラスポーツ2
となります。
見事なコンチ一辺倒ですね。
上記のインプレは私なんかよりずっとお詳しい方が語りつくしているところなので、控えるとしてどれもナイスなタイヤでした。
ZAFFIRO PRO Vの説明
という訳で今回は他メーカーのにしてみよう、と。
Vittoria, Dunlop, Pirelli…等々色んなメーカーがありますが、
今回はVittoriaにしてみました。
初めてのメーカーというのは良く分からないものですが、
代理店のHPを見てみると、
CORSA(コルサ)→RUBINO(ルビノ)→ZAFFIRO(ザフィーロ)
の順でグレードの序列をつけていることが分かりました。
その中で今回はZAFFIRO(Pro)を買ってみました。
理由に
・いままで買ったことのない破格の安さ(Amazon Primeにて¥2649!)
・それでもエントリーモデルを買ったことある(ウルトラスポーツⅡ)ので問題ないと思う
があります。
何を買おうと思案するのも楽しみってやつです。
それではインプレ行ってみましょう!
Vittoria Zaffiro Pro Graphen 2.0 が製品名のようです。
さて、ここでVittoriaにおけるグラフェンの説明を読んでみましょう。
第2世代にアップデートされたグラフェン2.0を説明する前に、そもそも2015年よりヴィットリアが採用している炭素の同素体「グラフェン」のおもな特性を改めて紹介しよう。バイシクルタイヤ製造会社として初めてかつ唯一ヴィットリアのみが配合・採用するグラフェンとは、世界中の科学者・企業から注目を集めるナノ素材。
ハニカム(蜂の巣)=六角形格子構造のシート状の原子構造をとり、これまでに発見されたあらゆる物質の中でも最も薄いという。その厚みはわずかに原子1個分にあたる10億分の1メートルで、グラフェン1gの面積は2,630平方メートルほどになる。現在知られている物質の中で最も軽く、かつ高い強度を兼ね備えており、ダイヤモンドより硬く、鋼鉄の200倍の強度をもつという。 ”Graphen2.0” ヴィットリアが第2世代のグラフェンと新タイヤラインアップを発表 – ヴィットリアGraphen2.0ローンチinバンコク | cyclowired
何を言ってるのかさっぱり分からなかったのですが、要するに Vittoriaは独自にめちゃめちゃ分子がちっちゃくて、軽くて、強い素材をタイヤのコンパウンド(地面に一番触れるところ)に混ぜ込んだから耐久性とグリップと転がりがいいよ! ってことでしょう。
ロードバイク界隈は小難しい用語にあふれています。
とっつきにくさが異常です。
今回ロードタイヤのインプレのためにクリンチャータイヤについて勉強したので、できるだけ簡単に説明してみます。
ロードバイクのタイヤにはその性能を決定する3つの要素があります。
①重量
②TPI
③コンパウンド
です。
それぞれを説明すると
①軽いと、軽快な走行につながります。
②タイヤの内部にあるケーシングという繊維の束の密度を表す単位です。20-330までと各製品の間でバリエーションがあります。数字が多ければ多いほど乗りごこちが良くなり、タイヤの重量が軽くなります。デメリットとして転がりと耐久性が悪化します。TPIの数字が低いとその逆になる傾向にあります。
③タイヤの最も外側にあるゴム部分に使われる素材です。この素材が硬いと、耐久力が増しますがグリップ力が低下します。柔らかいとグリップ力が増しますが擦り減るのが早くなります。
もちろん、タイヤメーカーによって使う素材が異なるので多少の例外はありますが、この辺はロードタイヤにおける原則のような知識なので覚えていて損はないです。
①重量: 25cで310g
②TPI: 26
③コンパウンド: グラフェン2.0
①重量: 25cで210g
②TPI: 330
③コンパウンド: ブラックチリコンパウンド(カーボンナノ粒子素材)
両者真逆の性能と言えるでしょう。
ザフィーロプロVは
「重くて、乗り心地が硬い」
GP5000は
「軽くて乗り心地がしなやか」
といったことが分かります。
ここまでがザフィーロプロVのザックリとした性能説明になります。
話を戻しましょう。
早速ホイールに嵌めます。
タイヤによってホイールの嵌めやすさが変わりますが、ザフィーロプロの場合は固くもなく柔らかくもなく中庸な感じ。
さて、空気を入れます。
ややこしい計算式は一旦置いといて、計算上私の後輪適正空気圧は104psi程度ですので、少し空気を抜いて装着。
新しいタイヤってのは気分が良くなりますね。
このグラフェン2.0の文字が赤色なのがカッコイイ。
夜だというのに、新タイヤが嬉しくて早速20kmほど走ってきました。
なるほど、なるほど、
硬い感じです。
段差を乗り越えるたびに突き上げる 衝撃 …..!
なかなかハードな乗り味です。ウルトラスポーツに似た感じ。
走行中白線の上に溜まった水たまりを発見。
試しにリアブレーキを軽く握ってみます。
ロードバイクがおかしな挙動を見せます。普通に滑りました。
これはスリリングですね。
それ以外は特に不満のないタイヤという印象でした。ただ、若干の重さが気になるかなと思いました。
こういうタイヤはだいたいにして耐久性が優れているので、雨天での危険性はトレードオフといった感じだと割り切った方がいいかもしれませんね。
総評
まだ40km程度しか走っていませんが、現段階において
・あくまで普段使いでの評価点数は100点中
75点。
減点理由として濡れた路面での滑りやすさがあります。
・峠やレースシーンでの評価点数は100点中
40点。
このタイヤを履いてダウンヒルをする勇気が私にはありません。
単純に重さと転がりがハイエンドと比べ明らかに見劣りするので、‘ガチ’な方の選択肢にはないでしょう。
先述のように、基本的に私は街乗りや荒サイを走る程度に限りますので、現時点ではなかなか満足度の高い買い物と言えます。
ちゃんと走りこむ用途のホイール(フルクラム レーシングクアトロ カーボン)にはGP5000のままで行きますけど。
結論として、
・街乗り等の軽いライド主体の方
・雨の日は基本的に走らない方
・タイヤ代をケチりたい方
にはいい製品だと思います。
個人的にコスパ最強商品かと。
そろそろマズい感じのフロントタイヤは高グリップタイヤを選ぶ予定です。
パンクや摩耗等変化があればここで追記していきます。
追記: 2015/1/15
特に乗って面白味もないので3回も乗らずにコルサにしました。いいタイヤはいいタイヤでした。
お し ま い
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